、。

 

空白を空白という文字で埋めるような


白いキャンバスを白い絵の具で塗るような


虚しさという喧騒。


透明な真っ黒。




比翼の鳥

 

寒空をゆく白鳥のつがいを見た


未来を示唆していたのかな


翼が無くても飛べるって


犠牲が無くても叶うって


約束の場所へ行く約束をした


どんな吹雪も この小指の熱さを奪えない


帰るの 一緒に 故郷へ


肌と肌が触れ合えなくても温まる方法知っている


ふたりだから


見えない翼 持て余してた


羽ばたくことずいぶん待たせた


比翼の鳥


もっとほんとうに飛べる日を


ふたりを超えて ひとり祈る





わたしたちが名付ければ



 ふたりね、いつも手を繋いでる


温度がなくても伝わるの


存在の悲しみすべて越えて


わたしとあなた


ここに居る


亡骸となっても


壊れないものここにある証明


形のないまま具現化された証明


終わりなど、あってもなくても


わたしたちが名付ければ永遠となる






木の実



ずっと求めていた温度の風が吹いたとき


やっとのことで実った木の実に


その風はすぐ止んでしまうと告げられました


それならわたしもそれに合わせて朽ちますと


木の実は風と約束を交わしました


無風の地では黴て腐ってしまう木の実だから


わたしは風に命を預けました


ただただその風と共にあると誓いました


風が通り過ぎても通り過ぎても


種も残さず他の誰にも収穫されず


ただただその風の終わりと共に朽ちるため


木の実は実り続けました


こんな命をかけたりんごが


この世の他のどこにある?