今日もきっと正常に、正体のない感情がいます。


会話が全部終わった後に、ああやっぱり話さなければよかったかなと無理やり作った笑顔の後がずきずき痛んでいた、たとえばあの頃やあの時。

自分の素顔がわからないと彷徨っていたあの時。

だけど君や貴方なんかに見せた笑顔も泣き顔も、それは、嘘じゃない。

好きなモノと嫌いなモノの差さえ、鏡みたいで。紙一重で。
本質よりも「モノ」につきまとう過去や人が影響していたり。
今まで興味がなかったのに、好きな人の好みだと知った途端、大好きなモノになったり。
思い出は優しいモノだというけど、自分が優しくなるのを邪魔するモノでもあったり。
思い出が、嫌いなモノは嫌いだと言わせることもある。

そんなんだから、たとえば音楽を受けつける耳があるうちに、たくさん聴いておきたい曲がある。それが聴こえるうちは、眠れない夜にだって勝ってやれる。
どうせこの心臓はまたいつか、耳に入る全ての音を雑音とみなしやがる時がくる。
だからそうでない時はせめて。



2011年4月の日記より。
加筆修正済み。