少女は

 

物語を読めなくなりました


欺瞞の夢を知ってしまったからです


物語を紡げなくなりました


嘯く恋を知ってしまったからです


ペンを握れなくなりました


空っぽの倫理を知ったからです


足が動かなくなりました


逃げ場のない道を知ってしまったからです


息ができなくなりました


深呼吸に救いがないことを知ってしまったからです


もはや生きられなくなりました


生の悪意を知ってしまったからです