From an ANgel


何も無ければ
望みも生じなかったと
まばゆい無色が
まっさらを誇っていたのに

叫びから生まれた僕等は
この身一つで
どう往き どう生き 何を思う

最初に発する音が泣き声なら
浴びた痛みも当然だと言うの
祈り疲れた その手を休めて
カラダ横たえて
これ以上 何もかもを
願わなくていいから


複雑化した
これらの痕跡を視て
自分ごとになる
この時代の狭様に遭い

祈りを埋葬めた君等は
土まみれの手を
どう観て どう閉め 何を偲う

総てが喪失のためにあるのなら
失うことのない君だけが「本当」
裏を仕組まぬ真の虚無として
ただここに置かせて
これ以上 誰も彼もを
求めなくていいから

背中の骨が羽根の痕なら
ボロでも往くのを翼と言うなら
どんな感動にも代償があるなら
いっそ現象のきっかけごと掃って

背中のこれで 飛べると言うなら
ボロになっても飛べと弄るなら
あえて飛ばない そうね天使として
ただここで焼かせて
これ以上 それもどれも
欠けてなくていいから

最初に発せる応答が泣き声なら
苦痛の諸々を拒絶してもいい
祈ることもない その手もないまま
カラダもないまま
最初から何もかもを
願わなくていいように

総てが喪失のためにあるのなら
生まれないままの
君だけが「ほんとう」
裏を仕組まぬ静的の美として
ここで止まらせて 
始まりも途中も終わりも
何も無くていいように