雪解け前


薄暗い道を照らすのは
冷たくても真っ白な
雪だったりもする

妖精さんの贈り物
それとも、ホレおばさんが
ふとんを叩いているのかな

そんな真綿のような優しさで降る様を見て
ああ私の感情や現状やあれやこれやも
こんなふうにしんしんと、しんしんと、
雪のようにただ積もって解けていけばいいと
そっと思った朝5時の冬

早くあたたかい季節になってほしい
と思う気持ちと
このまま時間が止まってしまわないかな
と思う気持ちが静かに悶着する

携帯の充電きれるビープ音
自分の心臓の音だったらいいのにって
もう何度思ったかな

ちょっと生まれ変わったような気になれても
やっぱりわたしはわたしなわたしで
今日も今日とてわたしをやるしかない

相変わらず机にむかうと色んな過去が頭をよぎって
同時に大事な思い出を思い出せたりもするから
机はやっぱりおもちゃ箱なんでしょう

ただそこにいて輝くべくして輝いてる
そのひとの「今まで」があること
休むことさえ
生きるのに必死な行動のひとつでしかない
この世の「今まで」があること

ただしんしんと積りに積もってしまったもの
きれいに解ける日を



生まれた日を忘れさせてくれる神聖さ


都会でもこんなに紅いのかと思わせてくれた
お台場の夕陽。
生まれた日のことを忘れる神聖さで圧倒させてくれる 
神聖かまってちゃんのライブを見終わったあの帰り道。

誰もいない夜のお台場の橋のど真ん中を歩いてみた。
前後左右。誰もいないのに、猛々しい建物が並ぶ夜のお台場。
広すぎて、広すぎて、すがすがしくて、寒さも忘れて
観覧車のイルミネーションから目を逸らすのが名残惜しくて
後ろ向きに歩いたら、歩きにくかった。
でもね、後ろ向きでも前に進めるんだって気づいたよ。
歩きにくい変わりに綺麗な景色があった。
後ろ向きでも、前に進めたよ。

いま、朝の日差しがまぶしいです。
あのライブの天国みたいなライティングを思い出しました。

あれは太陽だって知ってる。
あれは暗くなった世界を照らしてはくれないって知ってる。
こっちを向いて照らしてくれてるような気がするけど本当はそうじゃないことも知ってる。

それでも。
日差しで重い体を起こせる自分がいるなら、日常をステージと呼んでやろう。
そこに大事なことがあるなら。
わたしは自分のステージに戻っていこう。

穏やかさ91%の中に
虚しさ1%、希死念慮8%
たぶんそのくらい。
そのくらいの、パーセンテージが
揺れる、揺れる、日々をまた。